「資金がどんどん減っていく…。このまま全部なくなるのでは?」
トレードを始めた多くの人が一度は恐怖を感じるのが“ドローダウン(資金の減少幅)”です。
僕も初心者のころ、損切りができず塩漬けポジションを抱え込み、気づけば口座残高が半分以下になったことがあります。
でも、ドローダウンは「完全に悪」ではなく、リスク管理ができているかを示す通知表のようなもの。
この記事では、ドローダウンの意味・安全な目安・立て直し方を、専業を目指してきた僕のリアルな失敗談も交えながら解説します。
結論|ドローダウンは避けられないが、深くしないことが大切
- 完全にゼロにはできないが、20%以内がひとつの安全目安
- 「1回の損失を1〜2%以内」に抑えれば破滅的損失は避けられる
- 大きく減らした時は「ロットを下げ、検証・分析をやり直す」が最善策
ドローダウンとは何か
ドローダウン(Drawdown)=資金のピークからどれだけ減ったかを表す指標です。
例:口座100万円 → 80万円まで減少
→ ドローダウン20%
重要なのは「最大ドローダウン(Max DD)」=過去で一番深く減ったポイントです。
ここが大きすぎると、再起するのが極めて困難になります。
なぜ初心者は大きなドローダウンに陥るのか
資金管理の甘さ
- 1回で資金の5〜10%以上をリスクにさらしてしまう
- ロットを感覚で決めている
ナンピン・損切り拒否
- 含み損を見て「戻るかも」と祈ってしまう
- 結果、損失が膨らみ資金が急減
手法の信頼性不足
- 手法を変え続けて検証が足りない
- 損切り位置や勝率のデータがないまま突撃
僕も最初はナンピンの連発で資金を失いました。「根拠のない耐え」はただのギャンブルだと痛感しました。
安全なドローダウンの目安
- 資金の20%以内をひとつの上限にする
- 20%減った時点で冷静に立て直しを検討
- 1トレードのリスクは資金の1〜2%まで
- これを超えると10連敗で致命傷になる
バルサラの破産確率
勝率40%・RR1:1でも、1回のリスクを2%以内に抑えれば破産確率は10%未満。
逆に1回5%をリスクにすると破産確率は跳ね上がります。

ドローダウンからの安全な立て直し方
1. ロットを一気に下げる
資金が減ったまま同じロットで戦うのは危険です。まずは極小ロットで分析力回復に集中。
2. 取引回数を減らす
- 1日数回のエントリーに制限
- 感情が荒れやすい時期は「休む」も選択肢
3. 負けトレードの共通点を探す
- エントリー根拠が曖昧だったか
- 環境認識の方向と逆に入っていないか
- 記録を見返して問題箇所を特定
4. 勝てるパターンを再確認
過去の成功トレードを振り返り、同じ条件でトレードを再開する。
Shinの実体験
僕は最初、値ごろ感でポジションを持ち、損切りを伸ばしてしまい80%近いドローダウンを経験しました。
そこからは「1トレード2%以内」「連敗したらロットを半分以下に落とす」というルールを徹底。
資金を守れるようになってから初めて安定的に勝てるようになってきています。
まとめ|守りがあるからこそ攻められる
- ドローダウンはリスク管理の結果表。深くしないことが何より重要
- 1回のリスクを2%以内にすれば破滅的損失は避けられる
- 大きく減らしたら、ロットを下げて検証と記録を再開
資金を守れるようになって初めて「攻める」トレードが可能になります。
焦らず安全運転を身につけましょう。
➡ 資金管理や損切りの基礎はこちら:損切りできないを克服する方法

➡ 取引環境を整えたい方はこちら:初心者におすすめのDMM FXレビュー

