FXの世界では「勝率が高ければ勝てる」と思われがちですが、実は勝率だけでは資金は守れません。
僕自身、初心者のころは「勝率70%あるからいける」と思っていましたが、利確が小さく損切りが大きいトレードをしていたため、勝っても勝っても資金が減っていく地獄を経験しました。
この差を決定づけるのが リスクリワード比(RR比) です。
この記事では、RR比の基本から勝率との関係、破産を避けるための安全な設定方法まで解説します。
目次
結論|RR比は「勝率×利益」の安全装置
- 勝率が高くてもRR比が悪ければ資金は増えない
- RR比1:1.5〜2を確保できれば勝率50%でも資金は増える
- RR比を理解すると「なぜ勝率だけ追うと破産するか」がわかる
RR比(リスクリワード比)とは
RR比=「1回の損失に対して、どれだけの利益を狙うか」を表す指標。
- 損切り幅:20pips
- 利確幅:40pips
この場合、RR比=1:2(1に対して2のリターンを狙う)
勝率とRR比の関係(基本表)
| RR比 | 勝率30% | 勝率40% | 勝率50% | 勝率60% |
|---|---|---|---|---|
| 1:1 | -40% | -20% | ±0% | +20% |
| 1:1.5 | -10% | +10% | +25% | +40% |
| 1:2 | +10% | +30% | +50% | +70% |
※1回の損失=1%、RR比×勝率を簡易計算したもの
勝率50%でもRR1:2を維持できれば確実に右肩上がりになります。
逆に勝率70%でもRR0.5だと資金は減ります。
僕の失敗談:勝率70%でも資金が減った話
初期の頃、ほぼ直感トレードで「ちょっとプラスになったらすぐ利確」「損切りは広げる」という逆RRトレードをしていました。
結果、勝率70%あっても負けたときの1回でそれまでの利益を全部吐き出す状態に…。
RRを意識するようになってからは、勝率が多少下がっても資金曲線が安定して伸びるようになりました。
RR比を改善する実践方法
1. 損切りを先に決め、利確を倍以上に設定
- エントリー前に「損切り○pips、利確はその1.5〜2倍」を計算
- どうしても届かないならトレードを見送る判断力も必要
2. 大きく狙う場面を選ぶ
- トレンドがはっきりしているときに入る
- 上位足の節目を確認することで、RR比の取りやすいエントリーができる
3. 記録をつけて分析する
- トレード記録に「RR比」を記録
- 負けてもRR1:2が守れていればOK、という判断基準を持てる
RR比と勝率のバランス例(初心者向け目安)
- 初期:RR1:1〜1.5で「勝率60%」をまず目指す
- 安定してきたら:RR1:2を意識して「勝率50%」でもプラスに持っていく
- 無理にRRを上げすぎると勝率が激減するので注意
今でも、損切幅を狭くしすぎてRR比は良くても、損切に良くかかり、損切貧乏で勝率が悪いのが課題です。
まとめ|RR比を理解すれば「勝率の罠」から抜け出せる
- 勝率だけで勝負すると資金管理が崩壊する
- RR比1:1.5〜2を意識するだけで成績が安定する
- エントリー前に「損切りと利確の比率」を数字で決める習慣が大切
僕もRR比を理解してから初めて「勝っているのに資金が減る」状態から抜け出せました。
まずはRR1:1.5〜2のトレードを目標にしてみてください。
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